2004 JCFジャパン・シリーズ XC#3（滋賀県箱館山）

　開幕戦では多くのことを学べた。今回はそれを活かすレース。課題は相変わらず山積みだが・・・・。
　それにしても開幕戦のレポートはあちこちで失笑を買ってしまった（不本意）。貧乏強調しすぎたからか？？というわけで今回はハードボイルド路線でいきたいと思う（あくまで事実に基づいて）。

（5月21日）
　国道には男のロマンがある。それは言葉では言い表せない。高速道路を使わないのは決して貧乏だからではない。ガキには分からない話だ。ふっふっふ（ハードボイルド）。孤独を愛する俺は単独で滋賀県箱館山へ向かう。ひとりぼっちはいつものことさ（苦笑）。走り出して10分、ヘルメットがないことに気がつく。引き返す（無念）。こんな自分が好きだ（本気）。
　岡山県付近で不思議なラーメン屋を見かける（正確な場所は忘れた）。看板を読む。博多ラーメン、長浜ラーメン、尾道ラーメン、道産子ラーメン、他にも全国各地のラーメンの名が・・・・。どんなラーメンが出てくるんだ？？約10時間で京都に到着。距離は約500Km。ぢがれだ～～（疲れた）。

（5 月22日）
　箱館山に到着。コースは山の頂上にあるらしくゴンドラでの移動となった。試走の準備をし、自転車を持ってゴンドラに乗り込む。ゆっくり登っていくゴンドラから琵琶湖を眺めることができた。でかい。素晴らしい景色にレース前の緊張をしばし忘れる。頂上に到着。受付に向かう。係員に受領証を差し出す。
「カテゴリーIDは？？」
「車に忘れてきました。」
「取りに行ってください。」
　ゴンドラにて下る（む、無念）。再びゴンドラで登るも先ほどの感動はなかった（いと悲し）。
　試走開始。スタートはゲレンデからだ。細かいアップダウンを繰り返す。多少凹凸があるものの技術的に難しいコースではないと感じた。コースのほとんどがいわゆるセカンドトラックであった。抜きどころはたくさんあるとみた。シングルトラックはわずか二箇所。距離は短いが、かなりぬかるんでいた。要注意だ。試走を終えての感想は、「汗汗フェスタのコースみたい」である。この時はまだこのコースが自分にとってどれだけつらいコースか分からずにいた。
　HRTの常ゴン、オッキー、ウッチーと合流。一緒に夕食を食べることになった。中ジョッキを煽るHRTの面々。ソフトドリンクを煽る自分。「飲んじゃえよ」悪魔が、いやいやHRTの面々がささやく。その後、常ゴン氏のはからいにより、こっそり部屋で寝かせてもらうことになった（感涙）。

（５月２３日）
　レース本番だ。昨夜中ジョッキを煽っていたHRTの面々はすこぶる絶好調のようだった（不思議だ）。スポーツクラスは4周だった。召集の時間。心拍があがってくる。スタート位置はある程度前方に位置することができた。しかし気になることがあった。いない。オイラのライバルであるシングルギアの外国人、ミスターシングル（本名知らない）がいないのである。残念。今回は勝つつもりでいたのに・・・・。

＜1周目＞
　スタート。前回のこともあったので一週目は慎重にいこうと決めていた。順位は特に気にせず自分のペースで走った。どんどん遠ざかる常ゴン氏、マイペース過ぎるのか？？
＜2週目＞
　ゲレンデに戻ってくる。例の凹凸が地味に効いてきた。軽く腹筋が笑いだしたようだ。腹がよじれそう・・・。シングルに突入するとすぐに自転車を押した。右太腿が・・・・つる・・・・。
＜3週目＞
　オイラの腹筋はすでに大爆笑。どんなお笑い芸人でも、オイラをここまで笑わせることはできないだろう（例えさんまちゃんでも）。順位があがらない。なんでだ？？泣けてきた。1周目のマイペースは仇となったのか？？お～～の～～れ～～！！
＜4週目＞
　ペダルを踏む、回す、踏む、回す、踏む、回す。自転車を押す・・・・・。踏む、回す、踏む、回す。押す・・・・、踏む回す踏む回す踏む回す・・・・・・。ゴール！！

　終わった。散々な成績だった。自分の実力とはこんなモノだったのか？？惨敗の理由がわからずに呆然とする。今考えてみればレースの後半でペダルを回せずに踏み込んでいたし、例の凹凸に完全に嵌ってしまい腰砕けになっていた。実力不足。やはりそういうことなのだろう。まだまだ練習と経験が必要と感じた。常ゴン氏は見事、表彰台をゲットしていた。さすがだ。その後はあれこれ考えずにウッチー氏、オッキー氏の応援に専念した。我ながら熱い声援を送った。並んで走った（邪魔だったかな？）。エリートクラスでは山口選手が大逆転で優勝した。すげえ。

（エピローグ）
　全てのレースが終了し、HRTの面々はすぐに柳井に帰った。オイラは京都に寄って友人と会ってから帰った。国道2号線を走りながらレースの事ばかり考えた。例のラーメン屋を再び見かける。このラーメン屋を見る度に今回のレースを思い出すのだろう。次に見かける時、苦い思いを繰り返すのか、それとも良い経験だったと思えるのか、今は分からない。しかしいつの日か、あの店でラーメンを食ってやろう。良い経験だったと思いながら。その日までに何ラーメンを食べるか決めとかなくては（長浜ラーメンに興味有り）。やはり国道には男のロマンがある。ガキには分からない話だ。

2004 JCFジャパン・シリーズ XC#3（滋賀県箱館山）

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